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1月26日
最近、他人様の書いた小説を何冊も読み、映画もよく見る。
吉祥寺で「ラストサムライ」を女房殿と一緒に見た。
思っていたより面白かったのだが、だいたい見る前にいろいろ予想をするのは余計なことなのかもしれない。
小雪は初めて見たのだが、綺麗というより、日本の女優では姿が抜群にいいんだ。
桐野夏生の「グロテスク」を読み、横山秀夫の「クライマーズ・ハイ」と福井晴敏の「終戦のローレライ」上下両巻を、ほぼ一気に読む。
俺は本来、書き手じゃなくて読者なのだとつくづく思う。
若い横山秀夫と福井晴敏は上手い。
久し振りに俺は小説に浸り切った。 日本の、男の作家が書いた小説でこんな想いをしたのは、樋口修吉以来のことだ。
こんな上手い若手が現れたのでは、とても敵わないと俺は素直に思う。
それに、「終戦のローレライ」は、俺たち世代の作家が書かなければいけないテーマだった。
だからこの小説に限って、重箱の隅をつつくようなことは、俺はやりたくない。
もし何時ものようにそれをやったら、俺は、再起不能だと自分で分かっている。
近日中に「ミスティック・リバー」を、見に行くと決めている。
ショーン・ペンは俺の好みじゃないが、仇役じゃないケヴィン・ベーコンを見るのに俺は女学生みたいにワクワクしている。
潜在しているホモの血が騒ぐ。
1月27日
四月の初旬から俺は女房に連れられて、インド洋のモルジブからアラブ首長国連邦のデュバイへ、勿論遊びじゃなくて仕事の長い旅をする。
モルジブでは魚のカレーを喰べると決めているから、出発前に体重を今の90キロから85キロまで落とすと俺は決めたのだ。
何でも、意思の弱い俺は、決めなければ駄目で、駄目は按摩の目だ。
こんなフレーズも差別用語とかで、原稿では書けないから「駄目はモグラの目だ」と書く。
西海岸ペパーダインは「胡椒を遣った晩御飯」で、東部のキャッツキルは「猫殺し」だから、アメリカの地名は楽しい。
開拓時代のカリフォルニアでは、胡椒を遣った晩飯が自慢するほどのことだったと思うと、俺は嬉しくなってしまう。
それにしても、学歴詐称がバレたペパーダイン野郎が、テレビで矢鱈と丁寧語を遣うのが耳障りでしょうがない。
日本の役人と政治屋は、丁寧語と曖昧語を無神経に喋りまくるのだ。
余計な丁寧語を並べ立てると、それだけでいかがわしくて怪しくなることを、この田舎モノどもは思いもしないらしい。
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