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「ねッ!おすぎッ、ピーコッ! 俺、綺麗だろ。妬ましいだろ。 アベナオがこんなに素敵で色っぽかったんだから、もう羨ましくて妬ましくて、不機嫌になっちゃうだろ。
気を落として猫いらずなんか呑むなよ。 俺はこの写真を最後に、おかまから足……じゃなくて、尻を洗ったんだから」
今から十三年前、浅香光代さんの公演に招かれて、浅草のゴロゴロ会館で花魁の三千歳をやりました。
勿論、直侍を演じたのは浅香さんですが、僕が演じたと書かなかったのには、ワケがあります。
僕は踊ったのです。ジルバやチャールストンじゃなくて、見事に日舞を踊ったのです。
僕が踊ると聞いて日本中から集まったホモ爺いが熱狂して、舞台は祝儀の山でした。
美しい左足の爪先を見てください。
祝儀に滑らないように気を付けた爪先が、この大成功を覚えているのです。
本当です。
僕は、嘘と丸髷はユッタことがありません。
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